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アンテナの形が違うのはなぜ?電波の向きで変わる受信力

「テレビの映りが悪い…」「特定のチャンネルだけノイズが入る…」こんなトラブルに悩まされたことはありませんか? もしかしたら、その原因はアンテナの「向き」にあるかもしれません。

テレビの電波には「水平」と「垂直」の2種類の向きがあり、この向きがアンテナの受信感度に大きく影響しています。アンテナが正しい向きで電波を受信できれば、今まで映りが悪かったチャンネルもクリアに映るようになる可能性があるんです。

特に「八木式アンテナ」と「平面アンテナ」では、受信する電波の向きに対する特性が異なります。これを理解しておかないと、せっかくのアンテナの性能を最大限に活かすことができません。例えば、八木式アンテナは電波の向きに非常に敏感なので、向きを間違えると受信できる電波が大きく変わってしまいます。

この記事では、テレビの電波に「向き」がある理由や、八木式アンテナと平面アンテナの違いについてわかりやすく解説していきます。正しいアンテナの向きについて知ることで、テレビの映りを改善できるかもしれません!


アンテナが受信する電波には「水平」と「垂直」がある

「テレビの電波に向きがある」なんて、ちょっと意外に感じるかもしれませんね。でも、これを理解しておくと、アンテナの設置や調整がぐっとスムーズになります。

テレビ放送の電波には「水平偏波」と「垂直偏波」があり、これは電波が空中を進むときの「電場(電気の力)の振動の向き」によって決まります。
具体的には、次のように区別されています。

  • 水平偏波:電場が水平方向に振動している電波
  • 垂直偏波:電場が垂直方向に振動している電波

この違いによって、アンテナを設置する「向き」が変わるんです。

どうして電波に「向き」があるの?

テレビ放送の電波は「電波塔」から発信されています。この電波塔から出る電波が水平に振動しているか、垂直に振動しているかで「水平偏波」か「垂直偏波」かが決まります。

例えば、都市部や平地では、障害物が少なく電波が広がりやすいため、水平偏波が使われることが多いです。一方で、山間部やビルが立ち並ぶ地域などでは、電波が障害物に反射しやすくなるため、垂直偏波が採用されることがあります。

放送局側がどちらの偏波を使用しているかは地域によって異なるため、アンテナを設置する際には「自分の住んでいる地域がどちらの電波を採用しているか」を確認することが重要です。

アンテナの向きが合っていないとどうなる?

受信する電波の偏波とアンテナの設置向きが合っていないと、次のような問題が発生します。

  • 映像が乱れる
  • 特定のチャンネルが映らない
  • ノイズが入る

たとえば、水平偏波の電波を受信しようとしているのにアンテナが垂直になっていると、電波が十分に受信できず、テレビの映像が途切れたりノイズが入ったりしてしまいます。

反対に、垂直偏波の電波が届いている地域でアンテナを水平に設置していると、感度が低下して安定した受信ができません。

どうやって電波の向きを調べる?

「じゃあ、どうやって自分の住んでいる地域の電波の向きを確認すればいいの?」と思った方も多いはず。
電波の向きを知る方法はいくつかあります。

  • 放送局の公式サイト:放送局の公式サイトに「偏波情報」が記載されている場合があります。
  • 地デジのサポートサイト:地デジの公式サイトでは、住所を入力すると受信できる電波の向きや強度を調べることができます。
  • 受信方向を調整するアンテナ設置サービス:専門のアンテナ設置業者に依頼すると、電波の向きを調べて正しい方向に調整してくれます。

アンテナの受信感度を最大限に引き出すには、「水平偏波」「垂直偏波」のどちらを受信しているのかを確認し、アンテナの設置向きを最適化することが大切です。


八木式アンテナは電波の向きに敏感

テレビアンテナの代表的な種類である「八木式アンテナ」。
八木式アンテナは、特に電波の向きに対して非常に敏感です。ここで言う「敏感」とは、受信したい電波がどの方向から来ているのかによって、受信の良さが大きく変わるということです。

なぜ八木式アンテナは「向き」に敏感なのか?

八木式アンテナは、複数の「エレメント」(棒状の部品)を並べて配置した、非常に指向性の強いアンテナです。この指向性というのは、特定の方向に向けることでその方向からの電波を効率よくキャッチできる特性を指します。

例えば、放送塔からの電波が水平偏波で送られている場合、八木式アンテナのエレメントを水平に配置しないと、電波をうまく受信できません。アンテナを垂直に設置してしまうと、電波の振動方向に合わないため、受信感度が非常に低くなり、テレビの映像にノイズが入ったり、映らなかったりする原因になります。

そのため、八木式アンテナを設置する際には、放送局からの電波の向きに合わせてエレメントの方向を調整する必要があります。これが、八木式アンテナが「電波の向きに敏感」とされる理由です。

受信したい電波の向きに合わせることが重要

放送局が使っている偏波(水平または垂直)を正確に把握したら、その方向に向けてアンテナを設置しなければ、せっかくの八木式アンテナの性能を十分に引き出すことができません。
さらに、八木式アンテナは「指向性」が強いため、放送塔からの電波が反射したり、障害物が間に入ったりすると、電波をうまく受信できないこともあります。そのため、八木式アンテナを設置する場所にも気をつけなければなりません。

八木式アンテナを最適に設置するためには?

八木式アンテナを設置する際は、まず放送塔の位置を確認し、その方向に向けてアンテナを調整することが大切です。また、設置場所の周囲に建物や木などの障害物がないかも確認しておきましょう。これらが電波を反射したり遮ったりすることで、受信感度が低下することがあります。


平面アンテナは向きに左右されにくい

一方で、平面アンテナは、八木式アンテナに比べると「電波の向き」に対して非常に「自由度」が高いという特徴を持っています。

平面アンテナの特徴と向きに左右されない理由

平面アンテナは、薄型でコンパクトなデザインが特徴的ですが、その構造上、八木式アンテナのように「強い指向性」を持っていません。つまり、どの方向からの電波でも比較的均等に受信できるため、電波の向きに大きく左右されません。

たとえば、放送塔から送られてくる電波が水平偏波でも垂直偏波でも、平面アンテナは比較的どちらにも対応することができます。そのため、設置の際にアンテナの向きに悩むことが少ないという利点があります。

設置場所に柔軟に対応

平面アンテナの大きな利点は、その設置が非常に自由である点です。八木式アンテナは放送塔の方向にぴったり合わせて設置しなければならないのに対し、平面アンテナは多少の角度の違いがあっても、安定した受信が可能です。

これは、平面アンテナが広範囲の方向から電波をキャッチできるため、設置場所や向きについてあまり神経を使わなくて済むからです。つまり、住宅の屋根やベランダ、壁など、様々な場所に設置できるという自由度の高さが平面アンテナの魅力のひとつです。

ただし、電波の強さには注意が必要

平面アンテナが向きに左右されにくい一方で、受信する電波の強さには注意が必要です。
平面アンテナは、八木式アンテナほど強い指向性がないため、放送塔からの距離が遠い地域や電波が弱い地域では、受信感度が低くなることがあります。そのため、設置する場所の選定や、アンテナ自体の性能にも気をつける必要があります。

  • 八木式アンテナは指向性が強く、電波の向きに非常に敏感。受信する電波の方向に合わせてエレメントの向きを調整する必要がある。
  • 平面アンテナは、指向性が弱いため、電波の向きにそれほど影響されず、設置が自由。けれど、受信範囲が広い分、電波が弱い地域では感度が落ちることもある。

このように、八木式アンテナと平面アンテナは、それぞれに特徴とメリットがあり、電波の受信特性も異なります。自分の住んでいる地域や設置場所、受信したい放送局に合わせて、最適なアンテナを選ぶことが大切ですね!

まとめ

テレビの受信において、アンテナの「向き」と「種類」がどれほど重要か、実感していただけたでしょうか?
ここでお伝えしたポイントをおさらいしてみましょう。

  1. アンテナが受信する電波には「水平偏波」と「垂直偏波」がある
    電波の種類には、水平方向に振動する「水平偏波」と、垂直方向に振動する「垂直偏波」の2種類があります。どちらの電波を受信するかにより、アンテナの向きを合わせることが、安定した受信のカギになります。
  2. 八木式アンテナは電波の向きに敏感
    八木式アンテナは「指向性」が強く、特定の方向から来る電波を効率よく受信します。そのため、放送塔の方向に合わせて設置しないと、受信感度が大きく落ち、映像が乱れることもあります。
  3. 平面アンテナは向きに左右されにくい
    平面アンテナは、受信方向に強い依存がないため、どんな向きでも比較的安定した受信をしますが、周囲の状況によっては受信感度が低くなることもあります。適切な場所に設置することで、より安定した受信が可能です。

このように、アンテナの向きや種類によって、受信状況が大きく変わります。テレビの映像が映らない、または乱れる原因が「アンテナの向き」にあるかもしれませんので、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にして、快適なテレビライフを楽しんでください!

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