ミ★☆★夏期休業のお知らせ★☆★彡 / ご購入金額1万円以上(税抜)で送料無料!

電設資材ってこんなにある!種類や特徴をやさしく紹介

電気設備工事やインフラ整備に欠かせない電設資材。電設資材は、建物や施設に電力を供給し、制御・配線するために欠かせない部材や機器の総称です。建物や施設の安全で効率的な電力供給を支えるこれらの資材には、多くの種類があり、それぞれ異なる役割を持っています。配線やケーブル類からスイッチ・コンセント、分電盤に至るまで、適切な資材を選ぶことは、施工の品質や安全性を左右する重要なポイントです。

しかし、電設資材と一口に言っても、その種類や用途は幅広く、どれを選べばよいのか迷うことも多いのではないでしょうか?本記事では、電設資材の主要なカテゴリについて詳しく解説し、それぞれの特徴や具体的な使用例を紹介します。これから電設工事を考えている方や、資材選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。


1. 配線・ケーブル類

配線やケーブルは、電力や通信信号を伝達するための基本的な部材です。用途や設置環境に応じてさまざまな種類が存在し、それぞれ特徴があります。

  • VVFケーブル(平形ビニル絶縁ビニルシースケーブル)
    住宅やオフィスの屋内配線で広く使用されるケーブルで、扱いやすく施工しやすいのが特徴です。
    例えば、住宅の壁の中や天井裏に配線され、照明やコンセントへの電力供給に活用されています。一般的な電気工事では頻繁に使われ、比較的コストが抑えられる点も魅力です。
  • CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)
    高い耐熱性と耐久性を備えており、工場や変電所、発電所などの高圧設備で使用されています。
    大規模な商業施設や工場の電源供給にも適しており、長距離配線にも向いています。電圧の安定性が求められる設備では特に重要で、耐火性や耐油性にも優れているため、過酷な環境でも信頼性の高い電力供給が可能です。
  • 通信ケーブル(LANケーブル、同軸ケーブル)
    インターネット通信やテレビ放送の信号を伝達するためのケーブルです。
    企業のオフィス内ネットワークや、マンションのテレビ共聴設備などでよく利用されています。特に近年はテレワークの普及により、より高速かつ安定した通信環境を求める声が高まっており、高品質な通信ケーブルの需要が増加しています。
  • 光ファイバーケーブル
    高速かつ大容量のデータ通信が可能なケーブルで、通信回線やデータセンターなどで活用されています。
    近年では、一般家庭向けのインターネット回線(FTTH)としても広く普及しています。従来の銅線ケーブルに比べてノイズの影響を受けにくく、遠距離の通信でも劣化が少ないため、高精度なデータのやり取りが必要なシステムや施設に欠かせません。
  • 引込線
    電力会社から住宅やビルへ電力を供給するためのケーブルです。
    例えば、電柱から建物内の分電盤へと電力を引き込む際に使用されています。引込線は建物ごとの電力需要に応じて適切な太さや材質が選ばれ、安定した電力供給を実現するための重要な役割を担っています。

2. 電線管・配線保護材

電線やケーブルを物理的なダメージや環境要因から守るために使用される管やダクト類も、電設資材の重要な一部です。

  • CD管(合成樹脂製可とう電線管)
    軽量で柔軟性があり、屋内の配線を保護するのに適しています。
    例えば、住宅やオフィスの壁や天井裏に配線する電線を安全に保護するために使用されています。
  • PF管(合成樹脂製可とう電線管)
    耐候性・耐熱性が高く、屋外の厳しい環境でも使用可能な保護管です。
    屋外設備の電線保護や、地下埋設配線、駐車場の配線保護などに活用されています。
  • 金属ダクト
    高い耐久性と電磁波の遮蔽効果を持ち、熱にも強いのが特徴です。
    例えば、工場の機械周辺やデータセンターの電源ケーブル配線に使用されています。
  • スパイラルハンガー
    配線を整理し、安全に固定するための器具で、取り回しがしやすいのが特徴です。
    商業施設やショッピングモールの天井配線整理などで活用されています。

3. 接続部材

電線やケーブル同士を接続・分岐・絶縁するための部材です。安全で安定した接続が求められます。

  • 圧着端子
    電線を確実に固定し、接続部分の電気抵抗を低減するための端子です。
    例えば、分電盤や配電盤の電線接続に使用され、電力の安定供給を支えています。
  • コネクタ
    プラグ式やカチッとはめるタイプの接続部品で、簡単に着脱できるのが特徴です。
    サーバーラック内のネットワークケーブル接続や、家庭用LAN環境の構築に利用されています。
  • スリーブ
    ケーブルや電線の接続部分を保護し、適切な絶縁処理を行うための部材です。
    例えば、商業施設や工場で電線の分岐点を安全に確保するために使用されています。

4. スイッチ・コンセント類

電気のON/OFFや電力供給を行うための部材で、使用環境に応じたさまざまな種類が存在します。
適切なスイッチやコンセントを選ぶことで、安全性と利便性が向上します。

  • 埋込型スイッチ
    壁に埋め込むタイプのスイッチで、すっきりとしたデザインが特徴です。
    住宅やオフィスの照明制御に広く使用され、インテリアに馴染みやすいのがメリットです。
  • 耐水スイッチ
    防水性を強化したスイッチで、水がかかる環境でも安全に使用できます。
    浴室や屋外設備、工場の水回りなど、湿気や水しぶきの多い場所で活躍します。
  • アース付きコンセント
    感電防止やノイズ対策に有効なコンセントです。
    住宅やオフィスでパソコンや精密機器を使用する際に推奨され、電気の安定供給をサポートします。
  • USB付きコンセント
    スマートフォンやタブレットの充電に対応した便利なコンセントです。
    住宅や商業施設、カフェなどで設置が進んでおり、直接USBケーブルを接続できるため、アダプター不要で充電が可能です。

5. 分電盤・制御盤

電力を適切に分配・制御する装置で、安全かつ効率的な電力供給を実現します。用途に応じた設備を導入することで、安定した電力運用が可能になります。

  • 分電盤
    電力を各回路に適切に分配する装置です。
    住宅やオフィス、工場などあらゆる建築物に設置され、電気の流れを整理し、過負荷を防ぐ役割を果たします。
  • 配電盤
    受電した電力を建物内の各設備へ供給するための装置です。
    大型ビルや工場など、広範囲に電力を供給する施設で使用され、安定した電力供給を確保します。
  • 制御盤
    機械設備や電源システムを管理・制御するための装置です。
    工場やビルの運用効率を高めるために使用され、設備の自動化やエネルギー管理にも役立ちます。
  • ブレーカー
    過電流や短絡が発生した際に電源を遮断する装置です。
    住宅や工場の安全確保のために欠かせない設備で、異常時に素早く電源を遮断し、火災や設備の故障を防ぎます。

6. 電源設備

電源設備は、電力の安定供給や停電時のバックアップを担う重要な設備です。施設の運用や事業の継続性を確保するために、用途に応じた適切な機器を導入することが求められます。

  • 変圧器
    受電した電力の電圧を変換し、適切な電圧で供給するための装置です。
    例えば、大型ビルや工場では高電圧で受電し、変圧器を用いて各設備で利用できる電圧に変換しています。家庭用の電化製品でも、小型の変圧器が内部に組み込まれていることが多く、さまざまな場所で使われています。
  • 無停電電源装置(UPS)
    停電時に瞬時に電力を供給し、システムダウンを防ぐ装置です。
    サーバールームや通信設備、病院の医療機器など、電源断が許されない環境で活用されています。一時的な電源供給を行うことで、バックアップ電源へ切り替える時間を確保し、機器の安全なシャットダウンを可能にします。
  • 発電機
    停電時に自家発電を行い、電力を供給する装置です。
    工場や病院、商業施設の非常用電源として設置され、災害時や長時間の停電でも電力供給を確保できます。可搬型の小型発電機は、アウトドアや建設現場の一時的な電源確保にも利用されています。

7. 照明器具

照明器具は、建物や施設の明るさを確保するだけでなく、省エネや安全性の向上にも貢献しています。設置環境や用途に応じて最適な照明を選ぶことが重要です。

  • LEDライト
    省エネ性能が高く、寿命が長い照明です。
    住宅や商業施設、オフィスなど幅広い場所で使われており、従来の蛍光灯や白熱電球と比べて電力消費が少なく、長期間交換不要なため、コスト削減にもつながります。調光機能やスマート照明の導入が進み、より快適な空間作りに貢献しています。
  • 蛍光灯
    一般的な照明器具として広く使用されている光源です。
    オフィスや工場、学校などで利用されており、均一な光を広範囲に照射できるのが特徴です。最近ではLED照明への切り替えが進んでいますが、既存の設備を活かしてコストを抑えたい場合には、引き続き選ばれています。
  • 投光器
    広範囲を明るく照らすための照明です。
    工事現場や駐車場、スタジアムなどで使用され、強力な光で広い範囲をカバーします。LEDタイプの投光器は消費電力が少なく、耐久性も高いため、長時間の使用に適しています。

8. 通信・ネットワーク機器

通信・ネットワーク機器は、データ通信やインターネット接続を実現し、快適な情報環境を支える重要な設備です。

  • LANケーブル
    データ通信のための有線ケーブルです。
    オフィスや工場のネットワーク構築に欠かせない存在で、安定した通信環境を提供します。カテゴリ(CAT)ごとに通信速度や帯域幅が異なり、高速通信が求められる環境ではCAT6やCAT7が採用されることが増えています。
  • スイッチングハブ
    複数の通信機器をネットワークに接続し、データのやり取りを最適化する装置です。
    大規模なオフィスやデータセンターでは、管理機能を備えたハブを導入することで、効率的なネットワーク運用が可能になります。
  • モデム・ルーター
    インターネットに接続するための機器です。
    住宅やオフィスで利用され、インターネット回線を複数の端末で共有する役割を持っています。Wi-Fi機能を搭載したルーターは、無線接続による利便性を高め、テレワークやスマートホームの普及を支えています。

9. 電設工具・計測器

電設工事やメンテナンスに欠かせない専用の工具や計測器は、安全で確実な施工を行うために重要です。

  • 圧着工具
    圧着端子を電線にしっかりと固定するための工具です。
    配線工事や電気設備の設置時に使用され、確実な接続を行うことで電気抵抗を抑え、安定した電流の流れを確保します。
  • 絶縁テスター
    電線や電気機器の絶縁性能を測定する計測器です。
    保守・点検時に使用され、漏電の有無をチェックすることで、設備の安全性を維持します。特に高圧設備では定期的な測定が必須となっています。
  • 電流計
    電流値を測定し、設備の適正な動作を確認するための機器です。
    分電盤や配電盤で使用され、電力の使用状況を把握するために役立ちます。デジタルタイプの電流計は、より正確な測定が可能で、異常電流の早期発見にも貢献します。

10. その他

特定の条件下で使用される特殊な電設資材や補助資材も、設備の安全性向上に役立ちます。

避雷針
雷が直撃した際に電流を地面へ逃がし、建物や設備を保護する装置です。
高層ビルや工場に設置され、落雷による被害を防ぐために重要な役割を担っています。

耐震金具
地震発生時に設備を固定し、転倒や破損を防ぐための金具です。
建築物や工場の機器固定に使用され、災害対策の一環として導入されています。


まとめ

電設資材にはさまざまな種類があり、それぞれが重要な役割を担っています。本記事では、電気の供給や制御、通信を支える資材の特徴や用途をやさしく解説しました。

適切な資材を選ぶことで、安全で効率的な電力インフラを構築でき、建物や設備の運用がスムーズになります。また、省エネルギー化やスマート技術の進化により、今後も電設資材はさらに進化していくでしょう。

「電設資材って何?」と思っていた方も、この記事を読んでスッキリしたのではないでしょうか?ぜひ、知識を活かして適切な資材選びに役立ててください!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP